金が変色する原因は?18金に混ぜた銀・銅が汗や硫黄と反応する仕組み

金が変色する原因を説明する記事のアイキャッチ

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お気に入りの18金のネックレスが、いつの間にか黒っぽくなっていた。そんな時、『本物の金なのに、なぜ?』と思いますよね。

結論から言うと、金が変色する原因の多くは、金そのものではなく、金に混ぜてある銀や銅の変化なんです。

この記事では、18金が変色する原因と仕組み、黒ずみの原因になりやすい身近なもの、原因ごとの防ぎ方をお話しします。

金の変色が気になる人

18金のチェーンが、しまっておいただけなのに黒くなっていました。何が原因なんでしょう?

お手入れ案内役

多くは、18金に混ぜてある銀や銅が、空気や汗の成分と反応して色が変わったものです。金そのものが傷んだわけではないので、まずは落ち着いて見ていきましょう。

目次

金が変色する原因は「混ぜてある銀や銅」です

先に結論

純金は空気や水で色が変わらない、とても安定した金属です。18金・14金・10金などは銀や銅を混ぜた合金なので、その銀や銅が反応して色が変わります。

辞典(日本大百科全書)では、金は「空気中、水中できわめて安定で、色調を変えることがなく」、酸やアルカリにも溶けないと説明されています。

ただし、純金のままでは軟らかすぎるため、普通は銅や銀などとの合金として使われる、とも書かれています。

この混ぜてある金属を「割金(わりがね)」と呼びます。

日本ジュエリー協会(JJA)は、変色についての質問に対して、次のように答えています。

K18などの金合金は、銀や銅の元素も混ざり合っているので、表面の銀は硫化で黒くなり、銅は酸化で赤くなります。

出典:日本ジュエリー協会 ジュエリーQ&A

つまり、金の変色の原因は、割金の銀と銅の変化なんです。

同じQ&Aでは、割金や、部品をつなぐ「ろう剤(接合用の合金)」が変色することもある、と書かれています。

チェーンのつなぎ目や留め具のまわりだけ色が違って見えるのは、こうした部分の変化のこともあります。

詳しい資料は日本ジュエリー協会のジュエリーQ&Aで読めます。

黒くなる「硫化」と赤くなる「酸化」の違い

変色には大きく分けて2つの反応があります。

色を見ると、どちらが起きているかの見当がつきますよ。

金が変色する原因を硫化と酸化に分けた図解
反応主に反応する割金相手になるもの見た目の変化
硫化銀硫黄の成分(温泉・汗など)黒っぽくなる
酸化銅空気中の酸素など赤っぽく・赤茶色っぽくなる
塩化銅など塩素系の漂白剤などくすむ・落ちにくい変色

硫化は銀が黒くなる反応

銀は硫黄や硫化水素に触れると、黒い「硫化銀」ができます。

辞典にも「銀器の表面が黒変するのは、これが生ずることによる」とあります。

18金の黒ずみも、表面にある銀が同じように反応したものと考えられています。

酸化は銅が赤くなる反応

銅は酸素と結びつくと、赤っぽい色になります。

ピンクゴールドは割金の銅の比率が高い金合金なので、色が濃くなったと感じる方もいるはずです。

赤くなった時の詳しい話は金が赤く変色する原因で取り上げています。

塩化は漂白剤などで起きる変化

なんぼやの公式コラムでは、塩素系漂白剤が銅に付着して起きる「塩化」は、硫化より頑固になりやすいと説明されています。

家事の時に着けたままにしないのは、この塩化を避けるためでもあるんです。

何もしていないのに変色するのはなぜ?

『使ってもいないのに変色した』という相談は、実はとても多いんです。

これは、空気の中にもわずかに硫黄の成分などが含まれているからです。

世界大百科事典では、銀は貴金属の中では反応しやすく、温泉地帯で銀製品が黒くなったり、一般家庭でもすぐに光沢を失ったりする、と書かれています。

18金の割金の銀も、しまっている間に少しずつ空気と反応することがあります。

金の変色が気になる人

箱に入れていたのに変色するなんて、少しショックです。

お手入れ案内役

そう感じますよね。でも、箱の中にも空気はあるので、時間がたつと色が変わることはあるんです。1点ずつ分けてしまうなど、保管のしかたで差は出てきますよ。

日本ジュエリー協会のQ&Aの質問も、「大切にしまっておいたジュエリーが変色した」という内容でした。

しまいっぱなしでも変色は起きる、ということを覚えておくと、慌てずにすみます。

保管の工夫は金の保管方法でまとめています。

原因になりやすい身近なもの

変色のきっかけは、毎日の生活の中にたくさんあります。

「これが原因かも」と思い当たるものがないか、チェックしてみてください。

変色の原因になりやすいもの
  • 汗や皮脂(夏場や運動の後は特に付きやすい)
  • 温泉の硫黄分
  • 化粧品・ヘアスプレー・香水・日焼け止め
  • 塩素系の洗剤や漂白剤(家事の時)
  • プールの塩素や海水
  • しまっている間の空気

汗と皮脂

なんぼやの公式コラムでは、皮膚や汗などの硫黄成分が銀に触れることで硫化が起きる、と説明されています。

ネックレスの留め具や指輪の内側など、肌に触れ続ける場所から黒ずむことが多いのはこのためです。

汗との関係は汗や化粧品で金が変色する理由でも詳しくお話ししています。

温泉の硫黄分

日本ジュエリー協会は「特にシルバー製品の場合、温泉などの硫黄分は厳禁」と案内しています。

18金にも銀が入っているので、温泉では外しておくのが安心です。

温泉の泉質による違いは金は温泉で変色する?で取り上げています。

化粧品・香水・洗剤

ミキモトは、化粧品やヘアスプレー、香水などが付くと、汚れやほこりを吸って輝きが失われたり、変色したりする原因になると案内しています。

日本ジュエリー協会も、化粧品・薬品・塩素系の洗剤を変色の原因に挙げています。

品位が低いと変色しやすいって本当?

『10金は変色しやすいって聞いたけど本当?』と気になる方も多いはずです。

ここは正確にお話ししておきますね。

品位と金の割合

品位は金の割合を千分率で表したものです。K24は999、K18は750、K14は585、K10は416、K9は375です(日本ジュエリー協会の表示規定)。

品位金の割合(千分率)割金の割合(計算上)
K24(純金)999ほぼ無し
K18(18金)750約4分の1
K14(14金)5854割ほど
K10(10金)416半分より多い
K9(9金)3756割ほど

表のとおり、品位が下がるほど割金の割合は多くなります。

変色の原因になる銀や銅が多く含まれる、というのは事実です。

ただ、「品位がいくつ以下ならこれだけ変色する」と示した公的な資料は見当たりません。

買取大吉の公式サイトでは、10金について「長期間使用すると変色や黒ずみが生じる場合がある」と説明されています。

実際にどれくらい変わるかは、割金の種類や使い方で変わると考えておくのがよさそうです。

原因ごとにできる対策

原因が分かれば、防ぎ方も見えてきます。

ジュエリーブランドの案内をもとに、原因ごとの対策を並べてみました。

変色の原因ごとの対策をまとめた図解
原因対策(ブランドや協会の案内)
汗・皮脂使った後はやわらかい布で拭く
温泉・入浴・プール入る前に外しておく
化粧品・香水・ヘアスプレー使う時は先に外しておく
家事の洗剤・漂白剤家事の時は外す
しまっている間の空気1点ずつ分けて保管する
汚れが気になった時のお手入れ
  1. 中性洗剤を少し入れたぬるま湯に浸ける
  2. やわらかいブラシでやさしく洗う
  3. 真水ですすぐ
  4. やわらかい布で水分を全部拭き取る

この手順は、4℃が公式に案内しているお手入れ方法です。

重曹やお酢で落とす方法を見かけることもありますが、ブランドの公式案内では勧められていないので、当サイトでもおすすめしていません。

歯磨き粉や研磨剤入りのクロスは表面を削ることがあるので、避けておきましょう。

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金の価値は、色ではなく品位と重さで決まるからです。

よくある相談:変色の原因についてのQ&A

Yahoo!知恵袋などに寄せられている、金の変色の原因についての相談をまとめました。

金の変色が気になる人

しまっておいた18金のネックレスが、半年ほどで黒くなっていました。18金なのになぜ?

お手入れ案内役

18金は金が75%で、残りに銀や銅が入っています。しまっている間にも、その銀が空気中の硫黄の成分と反応して黒くなることがあるんです。偽物とは限らないので安心してくださいね。

金は錆びないのに、銀や銅が変色するのはなぜ?

金は化学的にとても安定していて、空気や水、硫黄とはほとんど反応しません。

一方で銀は、貴金属の中では反応しやすい金属です。

銅も、酸素や硫黄と結びつきやすい性質があります。

金合金の変色は、この性質の違いから起きています。錆びとの違いは金は錆びる?で詳しく取り上げています。

着けている方が変色しないと聞いたけど本当?

「着けている方が変色しない」とはっきり説明している公式の資料は見当たりませんでした。

ただ、日本ジュエリー協会は「着けた後は柔らかい布で拭いて」保管するよう案内しています。

着けるたびに拭く習慣があれば、汗や皮脂が残りにくくなる、とは言えそうです。

しまいっぱなしでも変色はするので、着ける・着けないに関わらず、拭いてからしまうのがおすすめです。

金の時計が所々赤くなったのは?

赤っぽい変色は、割金の銅が酸化した時によく見られる色です。

時計は肌に触れる裏ぶたやベルトのすき間に汗が残りやすいので、部分的に色が変わることもあります。

時計は中の機械もあるので、自分で洗わず、購入したお店やメーカーに相談するのが安心です。

よくある質問

金が変色する原因は何ですか?

18金などに混ぜてある銀や銅が、硫黄や酸素、塩素と反応することが主な原因です。銀は硫化で黒く、銅は酸化で赤くなる、と日本ジュエリー協会が説明しています。

変色した金は偽物ですか?

変色したからといって偽物とは限りません。18金は銀や銅を含む合金なので、本物でも変色することがあります。

純金も変色しますか?

純金は空気や水で色が変わらない、とても安定した金属です。表面に汚れが付いてくすんで見えることはあります。

黒ずみの原因になりやすいものは?

汗や皮脂、温泉の硫黄分、化粧品や香水、塩素系の洗剤などが挙げられます。入浴や家事の前に外しておくと防ぎやすくなります。

まとめ

この記事の要点
  • 金が変色する原因は、混ぜてある銀や銅の変化
  • 銀は硫化で黒く、銅は酸化で赤くなる
  • しまっている間の空気でも変色は起きる
  • 汗・温泉・化粧品・塩素系の洗剤が原因になりやすい
  • 使ったら布で拭き、汚れは中性洗剤とぬるま湯で

金の変色全体の話は金は変色する?原因とお手入れで、黒ずみの取り方は金の黒ずみの原因と取り方でお話ししています。

金の変色.jp

金の変色.jp 編集部

18金・10金・ホワイトゴールドなど金の変色や黒ずみが起きる理由、ブランドや業界団体が案内するお手入れの方法、使わなくなった金の扱い方を、公的機関と各社の公式情報をもとに整理している情報サイトです。 公式サイト

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